2022/04/20 (更新日:2022/04/20)
手術をしない保存療法での側弯症の治し方 進行と改善のメカニズム
側弯症改善LABの富田です。
今回は手術に頼らず側弯症を改善していく際に、どのようなメカニズムに基づいて行うのか?
また、側弯症とはどのように進行していくのか?
ということについてお話していきます。
手術をせずに特発性側弯症や神経性、筋原性の側弯症のように背骨自体の変形を伴う、構築性の側弯症を改善していくには、いわゆるマッサージやよくある筋膜リリース、骨盤矯正、骨格矯正というのは効果的ではありません。
断言するべきではないかもしれませんが、現在のところその有効性を確認できたという信頼のおける情報はありません。
ではなぜそれらの治療法が効果的ではないのでしょうか?
それは、構築性の側弯症を改善していくにあたってやらなければいけないことと、筋膜リリースや骨格矯正の目的が一致していないからです。
何度も言うようですが、一般的に病院で側弯症と診断されるものは、背骨自体に変形を伴うものです。
発症の原因自体は関連すると思しき遺伝子などが発見されるも、それですべてを説明できるわけではなく未だ不明です。
しかし、その後のカーブの悪化は背骨にかかる荷重の不均衡によって起こる背骨の変形によって引き起こされる可能性が高いということはわかっています。
そして荷重の不均衡を取り除くと変形していた背骨(細かく言うと椎間板の髄核細胞)が再合成を始めることもわかっています。
手術をせずに側弯症を改善していくというのはかみ砕いて言うと
「背骨にかかる不均衡の荷重を取り除き、それを維持することで変形を改善していく」
ということになるのです。
これは一時的に外から何かしらの力を加えるだけでは到底達成できることではなく、個々人のカーブパターンに合わせ姿勢反射や適切な運動療法などを組み合わせて日常的に行っていくことが必要になってくるのです。
詳しくは動画で説明していますので是非ご覧になってください。
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