当院の施術は運動療法と呼ばれるもので、体の全体または一部を適切に動かすことで症状や機能の回復を目的とする療法です。
- ご自身で自分の体を動かすわけなのでもちろん痛みはありません。
あるとしても自分でストレッチをした時に感じる痛み程度で数ある施術法の中でも最も安全な部類に入るでしょう。
当院では運動療法による側湾症治療において最も信頼の置ける最先端のプログラムを採用し改善とそのプログラムの習得をサポートしております。
最初のステップ:脊柱の矢状面上の変位回復
先ずは、脊柱の矢状面上(脊柱を横から見た場合)の変位の回復を行います。
簡単に言うと脊柱の前後方向のカーブを改善していきます。いわゆる生理的湾曲と呼ばれるものです。
側湾症の進行のメカニズムは先ずこの前後のカーブが崩れるところから始まります。その後側方(横方向)へのカーブが増していくようになるのです。
なので前後のカーブが回復しない限り側方(横方向)ヘのカーブも進行しやすいということです。
逆に矢状面上のカーブの改善でコブ角が減少したという研究報告もあるくらいです。
課題:前後方向のカーブを取り戻す
側湾症というと横方向(側方)へのカーブに注目されがちですが、実は進行を抑え改善していくには、前後方向のカーブを取り戻すのがなによりの最重要課題です。
その後、それぞれのカーブのパターンに応じた矯正動作と呼吸法を用いて、カーブの矯正と自身の姿勢の認識の矯正を行うプログラムを指導し改善に導きます。
側湾症治療においては自身のカーブパターンとその改善方法を知り習得していくことがとても重要になります。
なぜなら側湾症は成長期の間はもちろん生涯に渡って悪化する可能性があるからです。
よく大人になると進行が止まると一般的には言われています。
- もちろんリスクはかなり低くなりますが完全に進行が止まるかというと実はそんなことはありません。
子供の頃はコブ角が小さくて気付かなかった側湾が大人になって進行し健康診断で初めて診断されたというケースに遭遇したこともあります。
特に30°を超えるコブ角を有する場合は大人になっても年間0.5〜1°程度カーブが増していく可能性があるとも言われています。
たとえ手術で背骨を固定してもなおカーブが増していくことも多々ありますし、それが何十年と経った時にまた再手術となればさらに負担がかかることになるでしょう。
そのようなことにならないためにも悪化を防ぐための手段を習得しておくことが心身の負担を減らすことへの助けになります。
そして1度習得してしまえば一生涯の財産です。
日常生活指導
当院では、通院している時だけではなく、普段の日常生活でのサポートも重点を置いて行っております。
- 理由は、単純で通院している日より、通院していない日の方が圧倒的に多いからです。
多くの側弯症の発症は、未だ確実な原因は不明とされていますが、進行を助長するような要因はある程度判明しています。
しかも、それは適切な運動療法とご自身のカーブパターンに合わせた日常生活での意識で予防できるものばかりです。
当院で行うプログラムは自宅で行う時でもできるだけ同じ効果を得られるように設計されています。
それに加え、進行を防ぐのに効果的な座り方や立ち方などもお伝え致しますので日常生活のあらゆるシチュエーションに対応する方法も身につくようになります。